先日、食事の席で「神さま」の話になったんですけど、仰天しました。わたし以外の4人全員が神さまの存在を信じているのです! ということは? この確率からしてけっこーな数の国民が神さまの存在を信じてるのではないかと思ったわけです。
神さま、いるとしたらこんなだったらい~な~
わたしはしつこく食い下がりました。食いあがったと言ったほうがいいくらいに、質問攻めです。
それはどんな形状をしているのか、男なのか女なのか、どんな顔なのか、まあ容姿に関してばかりですけど、それについては皆さん漠然としたもので一貫しておらず、わたしは一向に想像ができずに、脳内でもがき苦しむ有り様でした。
小さい頃から近年まで、挫折というものを味わったことのない(と思い込んでいた)わたしは、100回祈ればなんでも願い事が叶うと思ってきたのですが、ここんとこ「んなこたないな」とようやく気付き、それからは逆ギレのように神さまなんてまるっきり信じてないどころか、逆に閻魔さまならいるかもしれない……くらいに思っています。閻魔も神なのか?
で、話は戻りますが、「なにをお願いするの?」と訊いたわたしに、他4名の信仰者の方々は追い打ちをかけるように、お願いとかお祈りとかというよりも、感謝の方が多いね、などと口を揃えていうのです。
ええええええええええええええーーーーっ!?
もうビックリなんてもんじゃありませんよ。わたしを仰天死させようとしているのかと思うほど驚愕しました。感謝って! 神に感謝って! 中2の担任宮坂が「旦那と指一本触れていないのに子供を授かったので神に感謝した」とホームルームでシャーシャーと言い放った時以来のゴッド感謝話です。
心荒み、うす汚れた野犬のわたしは、みなさんが神さまのように思えてきます。顔をまじまじと眺めてみましたが、宮坂のように大ボラをふいてるようにはとても見えませんでした。
つかさー、みんなもそうなの?
みんなも神さまに感謝してるの?
じゃあわたしはなにを感謝すればいいの?
って思ったんですけども、別に感謝することなんて何ひとつねーし、まあいっか。
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