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2017/09/19
[#]ユーリ!!! on ICE 聖地巡礼への道 イントロダクション オタクという概念

ユーリ!!! on ICE 聖地巡礼への道



イントロダクション オタクという(わたしの)概念

オタクでもにわかオタクでもないわたしにとって、オタクの定義はあまりにもバク然としています。イマイチつかみどころがない。
アキバのおでん缶をフハフハと立ち食いしたからといって、シャツをインしたからといって、そうやすやすとなれるもんでもないことはさすがに存じております。

少なくともわたしのようなものにはさっぱりわからない、わかったところでどうしようもない未知の世界なんですね。
オタクはこの「未知なる世界」をなにかのきっかけで知り、傾倒し、寝食かまず24時間そのことだけを探求する。容姿にかまっているヒマも金もねぇ。すすぎ込む先は対象そのもの。あなたはわたしの青春そのもの。そう、オタクが見つけたもの、それは青春。いつまでも青春していられるのがオタクという人種なのではないでしょうか? なにごとも広く浅く片足のくるぶしあたりまで突っ込むだけのわたしにとって、マニアックなオタクは尊敬に値する。わたしにとってのオタクは、そんな崇高なイメージなのです。

壁から床からすべてアナログレコードに埋め尽くされ、足の踏み場もない部屋で、「ぼくはオタクだよ」と友人が言った。



1989年におきた、連続幼女誘拐殺人事件の宮﨑勤(2008年死刑実行)逮捕。警察への挑戦的な謎の声明文、そして家宅捜索時のおびただしいビデオの数々。
宮崎勤が猟奇的な事件で世間を震撼させていたころで、「オタク」という呼称に嫌悪感どころか恐怖さえも感じる人が少なくなかったように思います。

そのような世論の空気の中で、わたしは自分のオタクへの立ち位置がうまく定まらず、それでも一般的に言われているオタクに嫌悪感を持つことは皆無でした。

正直言いますと、たまにメディアに撮られた拘束着(?)の宮崎に対しても、憎悪の念はついに生まれてこなかったのです。訊かれることに淡々と応える幼児のように、口が動いているのが見てとれました。あるいは現状を把握する能力のない人間にも見えました。わたしはあの事件を、彼ではないなにものかが起こした残酷きわまりない犯罪のような気がしていたからでしょう。このモンスターの目はとっくに光を失い、死んでいるように見えたのです。

精神鑑定は再三行われたはずです。「人格障害」「統合失調症」「多重人格」すべての鑑定書が提出されたにも関わらず、そのすべては却下されました。世論の期待通りに死刑囚になった宮崎勤。池田事件のスピード執行とは差があるものの、それでも彼の場合も異例の早さでの死刑執行となったはずです。この結果に意を唱えるつもりは毛頭ありません。

ちなみに宮﨑勤が残した最後のコトバは、「あのビデオ、まだ途中だったのにな」だったといいます。この世に残した唯一の心残りがビデオ。あの! とはなんの! ビデオだったのでしょうか! それはいいとして、この発想は幼児性の抜けきらない宮崎らしい辞世の句です。どうせ社会で生きられることはない。被害者家族の方々から見れば、最後の最後まで懺悔や反省のコトバはおろか自分の快楽について惜しむ宮崎に対し、憎しみを超越した塊で、胸が焼ける思いでしょう。こんなタワけたことを書いているわたしにまで怒りの矛先を向けたくなるのも致し方ないでしょう。それでもわたしは、彼は社会や家や家族、そして環境や学校によってこの世に送り出された悲しいモンスターだったと思えてしかたないのです。彼に罪はあるかと言えばあります。しかもそれは重罪です。けれども彼自身を罪とを切りはなしたとき、それは真っ黒か、全身真っ黒だったかというとNOではないか、それはわたしにもわかりません。わたしが最高裁判官であっても、やはり死刑にすることでしょう。ただ、気の毒な人だとは思っています。

そんな時勢の中で、軽視をもろともせず、彼はレコードまみれのその部屋で言い放ったのでした「オタクだよ、ぼくは」


聖なる地ですぐサボる オタクの風上にも置けないわたくし

この7月、期せずして「聖地巡礼の旅」に行くことになりました。
わたしが初めてこの「聖地巡礼」を耳にしたのは5年くらい前、秩父の龍勢まつりにロケット花火を観にいったときのことでした。

祭り会場の駅周辺はもちろん、民家からタバコ屋まで、地域のあちこちにそのノスタルジックな風景にはちょっとそぐわないアニメのポスターが貼ってありました。わたしはいちいち「へ?」と思い、案内をしてくれていたKさんになんだこれはと訊ねました。
「なんかねえーアニメの聖地になってるらしいんだよね」
「セイチ……?」
んーーさらにわからない。彼は続けて、ドラマや映画のアニメのモデルになった土地が、この秩父だと教えてくれました。ファンはそのような場所を「聖地」、訪れることを「巡礼」と呼ぶのだそうです。

「セーチジュンレー?」
それは未知の世界でした。そうか。わたしはとくに深く掘り下げることもせず、訊いたにもかかわらずものの見事にスルーします。これ以上深入りすると(私の脳に)よくない。そんなセンサーが働いたのだと思います。



祭りでは花火を打ち上げる前に主らが櫓にあがり口上するのですが、なにやら唱えたあと、最後に一発「ご奉納~!」などとかっこよくキメます。マイクを通して「ご放尿~」と言えるまたとないチャンスですが、そこはみなさま五穀豊穣のためなのでしょう、生活がかかっていますから、 一語一句はずすことなくに見事に叫んでいらっしゃいました。

花火大会にはそのアニメのチームも参加していたようで、その櫓にも声優らしき人が登場します。その瞬間、あちらこちらでトドのように横たわっていた中肉中背の男たちが、一気に息を吹き返し、水を得たサカナというよりは、乾電池をセットされた固形物のように立ち上がったかと思うと、砂ぼこりをあげ櫓めがけて突進していったのです。なんだなんだなんなんだあのパワーは。これがオタクの底力なのか……。

未確認生物を初めて目撃したような感動がわたしを襲いました。アキバに行けば、このテの物体はウジャウジャ存在しているのも知っています。メッカと呼ばれるコミケにも参上しましたが、それはいつもわたしが寝坊して終わるころ……。彼らが精根尽きて戦利品とやらに見入っているのを捕獲しては、わたし自家製の「まわしげり新聞」などという実情マクドナルドが何度言ってもポテトにケチャップを付けてくれなかった(当時はつけてくれなかったのです)怨念を書き散らかした紙を手渡ししたものです。

妄想でしかなかったオタクたちは、臭くも汚くもありませんでした。たしかにチェックのYシャツをベルトズボンにイン、メガネというステレオタイプな方々でしたが、どこの馬の骨ともわからないババアが押し付けた「マクド果たし状」を、無碍にすることなく受け取った瞬間にじっくりと目を通してくれます。神か……。なんと恐れ多いことよ……と、内容がバレる前に逃げまくった次第です。



話は反れましたがこの秩父の地で、わたしははじめて彼らオタクの底力をまざまざと目の当たりにしました。おいコラ、そのパワーを平時においては温存しているのか、と。

地響きとともに突進はしましたが、彼らはオタクでこそあれイノシシではありません。きちんと他一般人のジャマにならぬように猛スピードで駆け抜ける術を習得していました。たしか体育の時間はおとなしかったはずですが……これはアレですか。コミケでの修練のたまものですか。好きこそものの上手なれですか。

べつに自分や町内が参戦しているわけでもないのに、「あいつらには負けたくない……あいつらには負けたくない……」と、Kさんは念仏のように言い続けていましたが、彼らの花火があがったとたん、たいして結果を確認するでもなく「川下りしない?」と立ち上がりました。

なにぶん土地勘というものがゼロベースですので、Kさんに置いていかれたらたまったもんではありません。我々は言われるがままに長瀞で石投げをしたりライン下りをしたり、すぐそこだからとそそのかされて延々と歩いてロープウェイに乗ったり、乗ったかと思えばどうも様子が尋常ではない。突如ヒトコトも発することなく何かをグッと握りしめているKさん。え。まさかの「Kさん高所恐怖症? 恐怖症?」と訊くと、彼はコックリとうなずきました。「話……かけないで……」というパフォーマンスなのでしょう。いったいどこまでサービス精神旺盛なんでしょうか、と震撼いたしました。

ちなみに天然氷で大人気というかき氷やさんも案内してくださいましたが、クソ寒いうえに長蛇の列で、狂人か? と思わざるを得ない状況です。ここはもう懇願するかのごとくご丁寧におことわりした次第です。



それにしても、Kさんが編集長を務めていた音楽雑誌remixは、ダンスミュージックをメインに取り扱っていたと記憶していますが、車の中は延々と戦後の歌謡曲が流れていたことを特筆しておきます。ナイス選曲でしたので。

さて。ひととおり秩父を満喫したあと、終電間近、人気のない駅にわたしたちはいました。シャッターの閉まった駅前広場には、あの「聖地ポスター」がこれでもかと貼ってあります。そっかー……悪くないな、聖地。こうして静かな町が、お行儀よく突進するオタクたちを招いているんだもん、いいよね、聖地。
などと思いましたが、たしかに思いましたが、まさかその数年後、自分がこの足で聖地巡礼ご一行になるだなんて夢にも思わなかったし飛行機に乗っている途中でさえも思いませんでした。

ここで、ユーリ!!! on ICE、ド素人による聖地巡礼レポートのイントロをおわりにいたします。精根尽きたので本編は短いかもしれません。それではまた近いうちに~。


※ところで、上記に意味ありげに出てきた「アナログレコードの男」は、伏線でもなんでもなく、ただ段落として落とし込んだだけで深い意味はまったくありません。なんだったんでしょう、あのオタク。



#9/19/2017 08:00:00 午後 このエントリーをはてなブックマークに追加

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